『ピジン・クレオル諸語の世界:ことばとことばが出合うとき』
西江雅之
混成語(Mixed Language)
例:米軍基地での日本人女性と米国人兵の会話。パンパン・ガール。「ユー ノーグッドよ。」
- 発音は日本語
- 単語は英語
- 文法はどちらかというと英語
「ピジン化(pidginization)」:異言語接触による新しい言語の形成過程
ピジン語(pidgin)
- 二つ以上の異言語接触の結果生まれる、新しい言語
- 新しい言語:ある言語(複数)から形成され異なる形式をもつに至ったもの。母語からの隔たりの度合いは大きくない ↔️ クレオル語
- ピジン語を母語とする者はおらず、話者は母語とピジン語の二言語使用者である
- 交易の場で形成された
- 特定の2言語ではなく、いくつもの言語の接触によって生まれた
ピジンの起源にまつわる説:
- ヘブライ語のpidjom(交易・物々交換をする)という説
- ポルトガル語のoccupacao(職業)が中国語風に発音された説
- 南米ギアナ・アラワク語族のpidian(人間)という説